2014年07月10日
それらの時間
大いなる灰色の世界に来てしまったな、という諦観そのもの。
何を青くさいことを、と思うだろう。書いている本人ですらそう思う。
が、私の中でキラキラと光っていた5月の新緑のような世界は
もろくも崩れ去っていった西班牙旅遊。
つまらなかった。
それでも若い頃は、それらの負の感情をなんとかしようとしては
雑誌特集にあるような【本当にやりたいことを仕事にしよう】的な記事をむさぼるように読んだものである。それらも殆どは広告だらけのインチキ記事なのに。
あれから20年程度経過して思うこと。
それは、【しょうがない】ということ。これだけ。
何かになりたい、何かをやりたい頭油過多。
そういった強烈な感情がないものは、当然のごとく何にもなれない。
ただ淡々と日々が過ぎてゆく。
それらの時間の流れの中で、たまにいいことがある。
人の情を感じたりする。
風のニオイで季節をかんじることがある。
そうして、あれだけ何の思い入れもない仕事にしても
たまに感謝されたりすることがあると壓力脫髮、
これもまた悪くない、などと思ってしまう。
きっと死ぬまで、こんなふうに上の空で生きていくのだろうな。